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キャロル・キングがリバティ・サウンドに与えた影響と「君は天然色」のこと(1)


スナッフ・ギャレットのリバティ・サウンドの魅力を僕なりの感覚でいうと、わくわく感、ウキウキ感に溢れたサウンド。スペクター・サウンドの深みとロマンチックさはないものの、音像がはっきりしている分、きらびやかな感じがします。始まりの予感を感じさせるサウンド、っと言ってもいいでしょうか。春が近づくと聴きたくなります。これとかこれとかこれとか。

大瀧さんは「ゴー!ゴー!ナイアガラ」で、もちろんリバティ・サウンド特集をしています。石川さんとはじめてやりとりができるようになったときに、最初に何が聴きたいですかと訊かれてキャロル・キング特集とともに希望したのがリバティ・サウンド特集でした。
リバティ・サウンド特集は結局たった1回だけだったのですが、リバティ・サウンドの看板スターであるボビー・ヴィーの特集は予定してたみたいですね。結局実現しなかったのですが。でも、もちろん、キャロル・キング特集ではボビー・ヴィーの曲がいくつもかかっています。

さて、フィル・スペクターは、あの黄金律をあまり好きではなかったようなのですが、スナッフ・ギャレットは、大、大、大、といいたくなるくらい大好きだったようです。たぶん、キャロル・キングに、あの黄金律を使って曲を作って、と言っていたんだとおもいます。
それだけでなく、おそらく他の作家達にも「あれを使って曲を作って」と言ったのではないかと思えるくらいに、スナッフ・ギャレットのプロデュースした曲にはたくさん黄金律を使った曲を見ることができます。あるいは作家の側が、スナッフ・ギャレットならばこういうのが好みだろうということで、そういうのを作ったのかもしれませんが。
とにかくあの黄金律とリバティ・サウンドは相性抜群。
ただ、あの黄金律を使えばいい曲になるわけではなく、やはり優れた作家とアレンジャーがいてこそのことで、スナッフ・ギャレットはそういった人を集めることができたんですね。いかに優れたプロデューサーであったかがわかります。

あの黄金律を使った、リバティ・サウンドを代表する1曲といえば、やはりこのGene McDanielsの「Point Of No Return」。曲を作ったのはもちろんキャロル・キング。



大瀧さんは「ゴー!ゴー!ナイアガラ」のキャロル・キング特集の2回目の1曲めに、それからリバティ・サウンド特集でもこれをかけています。
この曲をかけた後に大瀧さんはボビー・ラッセルの作ったGary Lewis & The Playboysの「Sure Gonna Miss Her」をかけてこう話されています。
出だしのところは、よくある雰囲気といえばそれまでなんですけど、実にリバティ・サウンドそのものという感じがします。こういうところにキャロル・キングのリバティ・サウンドに与えた影響が大きいと私は感じるわけでございます。

この大瀧さんの指摘には驚きました。でも、いろいろ調べたらおっしゃられる通りだということがわかりました。「君は天然色」のことを考えるときには、大瀧さんの持っていたこの視点は重要ですね。

というわけで、ボビー・ヴィーの、黄金律を使ったキャロル・キングの作った曲を並べておきます。
まずは、最も「君は天然色」との近さを感じさせる「How Many Tears」。この曲をシャッフル・ビートにしたら、かなり似てきますね。



それから「Run To Him」。これは大瀧さんのおっしゃられているように「Go Away Little Girl」に近い雰囲気。



最後は、なぜか未発表となった「Tears Wash Her Away」という曲。「Run To Him」が大ヒットしたんで、きっと同じ路線で作ったんでしょうけど、結局やめたんですね。


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by hinaseno | 2014-02-06 11:25 | ナイアガラ | Comments(0)