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by hinaseno
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「カナリア諸島にて」と「Go Away Little Girl」(3)


こちらでは聴くことのできない細野さんのラジオ番組「Daisy Holiday」で、先日、2回にわたって放送された大瀧さんの追悼特集を録音したものをアゲインの石川さんに送っていただき、何度も何度も聴いています。
細野さんが抱いている気持ちはこの一言に集約されるのではないでしょうか。
「残念にも程がある」

昨年暮れに、細野さんは人を介して、大瀧さんに、僕が協力するからアルバムを作ろうよってメッセージを伝えていたようです。細野さんご自身がされたように、大瀧さんと青葉市子さんとデュエットをさせてみよう、なんてことを考えられていたのかなと思ってみたり。
番組の中で細野さんは、大瀧さんの言葉は心に残るものが多いとして、ファンにとっては有名ないくつかの言葉が語られたときのエピソードを紹介されていました。
まずは、初めて大瀧さんが細野さんの部屋にやってきたときの、大瀧さんの発した一言目の言葉。
「おっ、『Get Together』!」

細野さんがヤングブラッズの「Get Together」のレコードを立てかけておいて、それに大瀧さんが気づくかどうか試したんですね。それに気がついたことで、細野さんとしては合格だったんでしょうね。細野さんも言われてましたが、まさに「七人の侍」みたいな話。

この出来事のあった20年くらい後に、初めて細野さんの家を訪れたピチカート・ファイヴの小西さんが、最初に口にしたのがこの言葉。
「おっ、ロジャー・ニコルズ!」

細野さん、同じようなことをされ続けてるんですね。日本のロック界の志村喬みたいな人(ただし、青葉市子さんは目立つように何かをおいていても気づいてはくれなさそうですが)。

それからもうひとつ印象的な言葉は、細野さんが松本隆さんらと始めようとしていた新しいグループのことを考えはじめたときに、しばらくは音信のなかった大瀧さんからたまたま電話がかかってきて、あいさつもなしに大瀧さんが言った次の言葉。
「バッファローがわかった!」

この「バッファロー(バッファロー・スプリングフィールド)がわかった」という言葉の意味をここに書くと長くなるのでやめておきますが、この言葉を聞いた細野さんは、大瀧さんを新しく作るグループのメンバーにすることを即決します。言うまでもなく、それが後のはっぴいえんど。
バッファロー・スプリングフィールドという、4人もメンバーがいて、それぞれにいろいろな曲を作っているのに、それを「わかった」と強く宣言することのできた大瀧さんのすごさ。

それと同様に、おそらくある日、大瀧さんには自分自身に対して強く、こう宣言できる日がやってきたんでしょうね。
「キャロル・キングがわかった!」

中学校のときにアメリカン・ポップスに興味を持つようになって、中でも特にキャロル・キングの作る曲に惹かれるようになり、とりわけスティーヴ・ローレンスの「Go Away Little Girl」を好きになって、ずっとその理由を考え続けて、ある日、それがはっきりとわかったんでしょうね。
で、それを初めて自分自身の歌う曲として形にしたのが「カナリア諸島にて」だったと。
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Commented at 2014-01-28 22:16 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by hinaseno | 2014-01-28 08:56 | ナイアガラ | Comments(1)