Nearest Faraway Place nearestfar.exblog.jp

好きなリンク先を入れてください

Talks About Music, Books, Cinema ... and Niagara


by hinaseno
プロフィールを見る
画像一覧
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

「カナリア諸島にて」と「Go Away Little Girl」(1)


ここ最近、ずっとジョン・フォードの映画を立て続けに観ているのですが、昨夜観終えたのは『捜索者』。先日触れたナタリー・ウッドが出ています。でも、映画の中で歌を歌って(ロビン・ワードがその吹き替えをして)いるわけではありません。これはかなりきついテーマの映画。ただ、最後はいつも泣けてしまうのですが。

この『捜索者』で、主演のジョン・ウェインが何度も口にするのがこの言葉。
That'll Be The Day!

ここに、確か映画の中で、ジョン・ウェインが最初にこのセリフを言う場面の映像がありました。



この言葉、わかる人にはわかりますね。もちろんバディ・ホリーのこの曲のタイトル。



ある日、バディ・ホリーとジェリー・アリソンが『捜索者』をいっしょに見ていて、ジョン・ウェインの話すその言葉を気に入って曲のタイトルにしたんですね。あのヘビーな映画をもとにして、こんな屈託のないポップソングが生まれていたとは。

このエピソードを知ったのは大瀧さんのアメリカン・ポップス伝。そしてバディ・ホリーというミュージシャンを知ったきっかけも、もちろん大瀧さん。「A面で恋をして」がらみの話で知ったと思います。「ゴー!ゴー!ナイアガラ」でも、 ちょうどバディ・ホリーの命日にあたる2月3日ごろに、3週間にわたってバディ・ホリーを特集しています。

話はころっと変わるのですが、ずっとしたいと思いつつ、あまりも大きなテーマでどこから手をつけてよいやら、ということで先延ばしにしてきた話を。

ときどき、(ちょっと怖いもの見たさで)YouTube上にアップされている大瀧さんの曲のカバー、特にギターの弾き語りを見ます。
昨日も久しぶりに、20くらいある「カナリア諸島にて」を弾き語りした音源を全部見ちゃいました。演奏のうまい人は何人もいるのですが、残念ながらひとりも”それ”をやっている人はいませんでした。結論的に言えば、そこには大瀧さんが意識して取り入れたキャロル・キングが入っていない、と。

「カナリア諸島にて」は、「君は天然色」「Velvet Motel」に続く『A LONG VACATION』3曲目の曲。この3曲の素晴らしさは筆舌に尽し難いものがあります。野球の好きな大瀧さんが並べた最高の1番、2番、3番バッター。
さあ、この3人が塁に出て、いよいよ4番バッターの登場、というところで急にコミカルな「Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba物語」になるところが、いかにも大瀧さんらしいところ。

ところで、先日も触れた2002年1月13日に放送された「新春放談」の話。達郎さんの「『ロンバケ』聴いて、1曲目、2曲目、3曲目聴いて、大瀧さんってほんとにキャロル・キングが好きなんだなって、あのとき初めて分かった」という言葉に対して大瀧さんの言葉を引用しましたが、そのあとで改めてこんなやりとりが出てきます。
山下「僕、このあいだキャロル・キング特集を自分で3週間やってみて、何がいちばん面白かったかというと、いかに大瀧さんってのはキャロル・キングにね、とくに『ロンバケ』、ナチュラルにぱっとああいうふうに出したときに、いかにキャロル・キングを大瀧さんがよく取ってるかって、すごく取ってるかって思うけど、そうやって思うぐらいにキャロル・キングをよく知ってるんだなってことが、僕はよくわかって...」
大瀧「あっ、そう...」
山下「...だって、聴くとわかるんだもん」

大瀧「1、2、3は完璧にキャロル・キングですよね」

大瀧さん自身のこんな発言が10年以上も前になされていたにもかかわらず、「君は天然色」、「Velvet Motel」、そして「カナリア諸島にて」のことを語るときに、キャロル・キングに触れている人は、ネット上を見る限り一人もいないように思います。
と言いつつ、僕も「君は天然色」、「Velvet Motel」、「カナリア諸島にて」に含まれているキャロル・キングのことがわかったのはごく最近のことではあるのですが。でも、このことに触れずしてこれらの曲のことを語っても、あるいは”その部分”を無視して「カナリア諸島にて」をカバーしても、仏(になっているかどうかは別として)作って魂入れずってことになってしまいます。

先の長い話になりそうですが、とりあえずキャロル・キングが1961年に作ったこの曲を聴いてみて下さい。この曲が大瀧さんの何かの曲の元ネタになっているというわけでもないのですが(たぶん)、こんな曲を聴くと、きっと『ロンバケ』の1、2、3につながるものを感じるだろうと思います。


[PR]
by hinaseno | 2014-01-26 12:19 | ナイアガラ | Comments(0)