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by hinaseno
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No I'm Not Lonesome Tonight


昨日、ちょっと本屋に行く機会があったので、発売されたばかりの週刊文春を手にとりました。大瀧さんの記事が2ページほど。アゲインの石川さんがインタビューに答えられているのを複雑な気持ちで読みました。小林信彦さんのコラムには大瀧さんのことには触れられていませんでした。おそらく亡くなられる以前に書かれたんでしょうね。
これからおそらくいろんな形で大瀧さんを追悼するものが出てくるんでしょうね。でも、多分僕はそれらをあまり手には取らないような気がします。すでにラジオでいくつか放送された追悼番組は聴いていません。

さて、話は、もう一度、大瀧さんと達郎さんのデュエットのこと。
パソコンで聴くだけではものたりないので、こういうのを作って車の中でも聴いています。もうこればっかり聴いている状態(画像をアップしたあとで気がついたのですが、主語が複数なのに"sings"は間違いですね。でも、アメリカン・ポップスでは「She Say」って曲もあったりするのでご容赦下さい)。
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演奏されている曲を聴くのももちろん楽しいですが、曲の合間に交わされている話も楽しくて仕方ありません。
それを聴きながら、昨日気がついたこと。

大瀧さんが達郎さんと歌った後で、もっとも満足感を得ていたエヴァリー・ブラザーズの曲はこれでした。
「When Will I Be Loved」。



前にも書きましたが、この日演奏された曲のいくつかは、のちの「新春放談」でかけられたので耳にしていましたが、この曲を歌うのを聴いたのははじめて。もちろんエヴァリー・ブラザーズの代表的な曲なので、何度も聴いている曲ではありましたが、特に好きというわけではなかった曲でした。
僕の作ったCDには、大瀧さんと達郎さんのデュエットしたもののあとに、2人の歌った曲の原曲を入れています。聴き比べです。そしたらちょっと面白いことに気づきました。
まず、キーはすべて原曲と同じ。ギターの演奏もほぼ原曲通り。と思ったら、「When Will I Be Loved」だけ、ちょっとちがいました。ところどころに原曲にはないフレーズが入っています。コードはいっしょなのですが、それが3連に刻まれています。
やっているのはまぎれもなく大瀧さん。そこだけ「君は天然色」しています。ちなみに最初の3連のコードはE。「君は天然色」と同じです。大瀧さん、この曲でめいっぱい遊んでたんですね。
ちなみにこちらがエヴァリー・ブラザーズの歌った原曲です。比べてみて下さい。



ところで、もういくつか気がついた興味深いこと。
番組では語られていなかったのですが、この「When Will I Be Loved」という曲は、フィル・エヴァリーが単独で作った数少ない曲。ケイデンス時代ではこれ1曲だけ。ワーナーに移籍してからも、初期はもうひとつ「Made To Love」という曲があるくらい。でも、大瀧さんはその数少ないフィル・エヴァリーの曲が大好きみたいで、「ゴー!ゴー!ナイアガラ」のエヴァリー・ブラザーズ特集のときでも、「Made To Love」はきちんとフィル・エヴァリーの作った曲であると紹介しています。

もう一つ興味深いのは声のパート。
デュエットのとき、上のパートを歌っているのは達郎さん、で、下のパートを歌っているのが大瀧さん。ちなみにエヴァリー・ブラザーズで上のパートを歌っているのはフィル、下のパートを歌っているのがドン。
つまり、大瀧さんとフィルは相性がぴったりなんですね。

そういえば、昨日1月8日はエルヴィス・プレスリーの誕生日。
僕は1月2日の夜に更新したブログで「Are You Lonesome Tonight」ってことを書いたのですが、どうやらアメリカン・ポップスの世界の神様が、数ある人の中から大瀧さんをさびしくさせないための最高の人を選んだようです。フィル・エヴァリーが天に召されたのは、ブログを書いた翌日の1月3日。

フィルの家族の人には申し訳ない気もしますが、でもフィルは天国で大瀧さんに出会って大喜びしているんではないでしょうか。だって、兄のドンと同じパートをギターを弾きながら歌ってくれる人がいたわけですから。
そして、フィルの作った「When Will I Be Loved」をいっしょに歌ったときに、大瀧さんがギターで入れた3連を聴いて、思わず「それ、最高だね」とか言ってるんでしょうね。

そういえば今夜はアゲインでモーメント・ストリング・カルテットによって大瀧さんの曲が演奏される日。素敵なライヴとなることを願っています。
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by hinaseno | 2014-01-09 09:03 | ナイアガラ | Comments(0)