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by hinaseno
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Eのコードを鳴らしてみたら...


例えば、だれかがギターを持ってポーズを決めていたら、僕はその人がどのコードを押さえているのか、つい見てしまいます。やはりCが多いように思いますが(僕も何の気なしにかまえたら、たいていC。あるいは大好きなAmaj7)、ときどき意外なコードを押さえているのを見てへえ〜っと思ったり。
大滝さんが亡くなられた翌日、実家のデイリースポーツに大きく写っていたのはこの写真でした。
a0285828_8565258.png

大滝さんがギターをかまえている写真。隣には達郎さんもいますが、達郎さんはギターを下においてポーズをとっています。
こんな写真があったんだとちょっと感動。記事を読み終えた後、改めて写真を見たら、大瀧さんはあるコードを押さえていることに気づきました。
「E」のコード。

そういえば大瀧さんはときどきEのコードのことについて話をしていたなと思いあたりました。
大瀧さんは基本的に3コード、つまりC-F-Gの曲が大好きでいらっしゃるのですが、アメリカン・ポップスの典型であるC-Am-F-Gも、もちろん好きで、そのコード進行はいろんな曲で使われています(この単純なコード進行で、あれだけ豊潤なメロディを作り出せるんだから、すごいと言う他ありません)。
でも、確か「幸せな結末」を最初に録音したときに、本当はCからAmへ行くところを「間違ってEにしちゃって」録音されたんですね。そのオケは、一度「新春放談」でかかりました。C-E-F-Gとなるのはカンツォーネによく見られるコード進行なのでしょうか。大瀧さんはカンツォーネが好きだとも言われていましたが、ポイントはEのコードの響きが好きだったんではないかと考えたりもしていました。

そんなことを考えていたら、ちょっと興味深い話が。
実は上の写真には「1981年7月、都内のスタジオで山下達郎さんと写真に納まる大滝詠一さん」との言葉がそえられているのですが、それはまさに前回このブログで書いたエヴァリー・ブラザーズの曲を達郎さんとデュエットしたものを収録した日に撮影されたものであることがわかりました。
で、それが放送されたのがその年1981年の8月14日なのですが、なんとその日の番組を全部録音していたものがYouTubeにアップされていることがわかりました。いや、びっくり。



この日演奏された曲はだいたい聴いていたのですが、エヴァリー・ブラザーズの曲についての大瀧さんと達郎さんとの会話がふんだんに聴けて、もう楽しくて仕方ありません。大瀧さんが亡くなられて、大瀧さんの歌が聴けなくなっていたのですが、一昨日からこればっかり聴き続けています。
1981年7月は、その年の3月に発売された『A LONG VACATION』が急に売れ始めた時期。達郎さんが「すごいじゃないですか、『ロング・バケーション』」って言ったら、大瀧さんも「いや、おかげさまで、まあ、ニコニコニコ」と答えられています。

興味深かったのは、最後に歌う”ある曲”を歌う前の大瀧さんの言葉。
「最後は名曲中の名曲だよね、エヴァリーのね。これで決めなきゃ、だめだよ」

と言って、ギターをダラ〜ンと鳴らします。
それがEコード。
「Eが出てき、ダラ〜ンとやると、何が出てくるかって、わかるから。これだね。もう涙なくしては歌えない、もうオレ」

で、歌われるのが「All I Have To Do Is Dream」。演奏する直前に「Here's Don & Phil」と言ってますね。もちろんエヴァリー兄弟のファースト・ネーム。もう、涙なくしては聴けません。



ちなみに『A LONG VACATION』の1曲目の「君は天然色」もEのコードで始まります。
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Commented by 駒沢ライフ at 2014-01-08 10:27 x
管理人様
はじめまして、駒沢ライフです。
いつもブログを拝読させていただいております。
ブログを読ませていただいて私と管理人さんは同年代かなぁと勝手に思っています。
ロンバケで大瀧師匠の存在を知り、アメリカンポップスを教えていただいて私にとっては先生のような存在です。
大瀧さんと達郎さんの関係を知り、それ以来のヘビーユーザーです。
ロンバケを知った後に過去のナイアガラのカタログを聴きまくりました(笑)
昨年何気なく過去の新春放談が無性に気になり聴こうと思ったら突然の訃報です。
大瀧さんの訃報、エヴァリーブラザーズのフィル・エヴァリーの訃報と悲しいニュースが続くのは悲しい限りです。
大瀧さんのポップスの宝石箱は開けることがもうできないのは寂しい限りです。
3/21発売のイーチタイム30th年盤のマスタリングを終わらせて天に召されたのは何とも言い難いです。

Commented by hinaseno at 2014-01-08 14:01
いつも自己満足、我田引水的な文章ばかりを長々と書いていますが、読んでいただけてうれしく思います。おっしゃられるとおり、大瀧さんは僕にとって最高のアメリカンポップス(だけではありませんが)の先生でした。これからもまだまだたくさんのことを教わりたかったです。
by hinaseno | 2014-01-07 09:00 | ナイアガラ | Comments(2)