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by hinaseno
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余白のある音楽は聴き飽きない


今朝、起きてからいろんなものを聴いていました。
最初に聴いていたのはフォスターの楽曲集。先日、ここでちょこっと書いたら石川さんから、フォスター特集(とプラスアルファ)のCD-Rを早速送っていただきました。ざっと聴いて一番心に沁みたのは「Sweetly She Sleeps, My Alice Fair」という曲。収録されていたのはThomas Hampsonという人が歌ったもの。古い録音かと思ったら、20年程前に録音されたCDに収録されているとわかってびっくり。
YouTubeにはThomas Hampsonの歌ったものがなかったので、ビング・クロスビーの歌ったものを貼っておきます。本当に美しい曲。タイトルも素敵ですね。ただし、この曲の詞はフォスターが書いたものではないようです。



それからアイロンをあてながら聴いていたのが、この日のブログで紹介した「銀次の部屋」。
なんとラジオデイズから発売されたんですね。まさか聴けるようになるとは思っていなかったので、本当にうれしいです。ゲストは平川克美さん。同じ1950年生まれですが、まったく別の分野で仕事をされてきたお二人。会話の途中から次第に相手の言葉の中に自分の深い部分に通じるものを発見しながら話がはずんできて、さらに話がどんどん深まっていきます。それぞれの人のことを、それぞれの人よりは知っている僕が聴いていても楽しくて仕方ないですね。今朝聴いたのは全体の3分の1でしたが、いや面白かったです。
特に30分くらいから語られ始める創作に関する話は引き込まれました。
たまたま昨夜、久しぶりに読み返していた村上春樹の文章に書かれていたのと同じようなことを銀次さんが話されていたので、思わず「おおっ」となってしまいました。
昨夜読んだのは『村上春樹雑文集』に収められている「余白のある音楽は聴き飽きない」という、やや長いエッセイ。こんな言葉が出てきます。
ビーチボーイズのリーダー、ブライアン・ウィルソンのつくった音楽世界には空白みたいなものがあるんです。空白や余白のある音楽って、聴けば聴くほど面白くなる。ベートーヴェンで言えば、みっちり書き込まれた中期の音楽より、後期の音楽のほうがより多く余白があって、そういうところが歳を取るとよりクリアに見えてきて、聴いていてのめり込んでしまう。余白が生きて、自由なイマジネーションを喚起していくんです。晩年の弦楽四重奏とか、「ハンマークラーヴィア・ソナタ」とかね。デューク・エリントンも余白の多い音楽家ですね。最近になってエリントンの凄さがだんだん心に沁みるようになってきたような気がします。とくに1930年代後半から40年代前半にかけて残した演奏が好きです。...

ブライアン・ウィルソンやベートーヴェンの弦楽四重奏の話が出てきます。僕も意識はしていませんでしたが、結局ずっと聴き続けているのは「余白のある音楽」であるように思います。その意味ではフォスターの曲も「余白のある音楽」と言えるように思います。

話は飛んでしまいましたが、銀次さんと平川さんの話、絶対に面白いのでぜひ聴いてみてください。ここで買えます。もちろん大瀧さんの話も出てきます。
そういえば平川さん、「銀次の部屋」で、銀次さんに隣町探偵団のバッジを渡されていましたが、どうやら大瀧さんにも渡されていたようです。
そのバッジを僕も持っているのが自慢です。
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by hinaseno | 2013-11-30 11:22 | 雑記 | Comments(0)