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by hinaseno
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ネコと夢二


先日紹介した、中山晋平の特集番組、録画していたものを昨日見ました。実は実家で少し見ていて、演歌系の歌手(ひとくくりにしてはいけないですけど)がずらっと並んで歌っているのを見て、う〜ん、ちょっと違うなと思ってしまいました。前にも少し書きましたが、童謡って残念ながら現代のサウンド、アレンジには合わないし、歌唱力のある人が歌えばいいというわけでもない。どうしようかと思いましたが、一応全部見ました。
耳に馴染んだ曲はどうしても違和感があったので、初めて聴くような曲の方が新鮮に聴けました。一番よかったのは田川寿美さんが歌った「紅屋の娘」でしょうか。
でも由紀さおりさんはさすがだなと思わせるものがありました。途中のコーナーで由紀さんが童謡を歌うときの注意点を語られていたのですが、例えば、歌手の歌いやすいようにキーを合わせるのではなく、中山晋平が設定したキー(つまり子供の女の子の声のキーなんでしょうね)で歌うようにしているとか(だからキーがかなり高い)、あるいは鼻濁音を使うこととかは、なるほどなと思いました。

ところで、歌の合間合間に中山晋平に関する話が挿入されていたのですが、へえ〜っと思ったのは、中山晋平の楽譜のほとんどの装画を描いていたのが竹久夢二だったということ。パソコンで「竹久夢二、中山晋平」と入力して画像検索するとずらっと出てきます。値段はどれも高いですね。

実はこの番組を録画セットするときに、その番組の前に「世界ネコ歩き〜坂本美雨とともに@瀬戸内海」なんて番組が目に入ったのでついでに録画しました。
瀬戸内海の小さな島にいるネコをとらえたものなのですが、これがなんともゆる〜くてよかったんですね。NHKはときどきこういうゆる〜い番組をやっていることがあって、たまに目にとめると見入ってしまうことがあります。

撮影地は香川県の左柳島。地図で確認したら昨日貼った岡山県地図の笠岡市の南にあります。岡山と香川の中間ですね。もう少し北の白石島には昔海水浴で行ったことがあります。木山捷平なんてちっとも知らない頃の話。
それにしても最近はネコブームです。やはり内田百閒の「ノラや」を読んだ影響が大きすぎます。

さて、先程の夢二の画像の中にもあるのですが、夢二にはネコを描いたものが多いんですね。最近知りました。
前に瀬戸内市の(母親の生まれ故郷の)夢二郷土美術館に行ったとき、ネコの絵が多いことを知って、それをデザインし一筆箋を二つほど買ってきてました。

そのあとで、荷風と夢二の関係を調べていた頃、荷風が夢二に手紙を書いているのを知りました。書かれたのは明治45年。夢二から荷風に絵が贈られてきて、そのお礼の手紙ですね。その手紙の中にこんなことが書かれています。
小生だけの趣味にては篇中にて炬燵に猫の居る處と、土塀のかげに子供の群の人買を見て逃げ行く図ことに面白く拝見...

この「炬燵の猫の居る處」を描いた絵は、ちょうど郷土美術館で買ってきたものでした。といっても、似たものがいくつかあるのかもしれませんが。
後に荷風は夢二に自分の本の表紙の装画を描いてもらいたいという希望をもっていたようですが、結局実現しませんでした。もし、実現していれば「炬燵の猫の居る處」を描いた絵が使われたのかもしれません。

ネコ好きと言えば何といっても村上春樹が有名ですが、先日、村上春樹編訳の『恋しくて』という新刊が出ましたが、表紙になんと夢二のネコの絵が使われていました。村上さんの希望だったかどうかはわかりませんが、とてもうれしかったです。
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by hinaseno | 2013-09-25 13:13 | 雑記 | Comments(0)