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by hinaseno
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September In The Rain


9月になりました。外は雨。時々雷も鳴っています。

9月の歌って多いですね。きっと過ぎ去った夏を回想するものが多いんだろうと思います。ひと夏の出会いがあり、そして別れがある。別れの涙や、あるいは悲しい気持ちはしばしば雨に重ねられます。というわけなのかどうかはわかりませんが9月の歌には雨を歌ったものがいくつかあります。
キャロル・キングの「It Might As Well Rain Until September」、フォー・シーズンズの「September Rain」、太田裕美さんにも「9月の雨」とか。
他にもスタンダード・ソングになっている「September In The Rain」という曲があります。曲を書いたのはハリー・ウォーレン。詞はアル・デュビン。本当に多くのジャズ関係のミュージシャンが歌ったり演奏していますが、僕が一番気に入っているのはやはりジュリー・ロンドン。『カレンダー・ガール』というアルバムに収められています。それぞれの季節を表しているはずの(?)12枚のジュリーの写真を並べたジャケットが秀逸です。



このアルバム、1月から12月の月がタイトルについた曲が13曲順番に並べられています。ハリー・ウォーレンの「September In The Rain」は数ある9月の曲の中から、ジュリー・ロンドンに、というかプロデューサーである夫のボビー・トゥループに選ばれています。

あれっ、13曲? 
って、今気づきました。そんなはずは、と思って13番目の曲のタイトルを見たら「The Thirteenth Month」。こんなタイトルの曲があったんですね。ついでなので貼っておきます。



このアイデアをいただいたのが大瀧さんの『ナイアガラ・カレンダー』ですね。1月から12月までの曲を集めて1枚のアルバムを作っています。といっても実際には「お正月」が入っいるので13曲、このあたりもジュリー・ロンドンをなぞっていたんでしょうか。

で、傑作なのが、ジャケットのアイデアもいただいているんですね。ジュリー・ロンドンと違って全部が大瀧さんの写真でないのが残念なのですが、大瀧さんが何かに変装した写真がとにかく最高に笑えるんです。特に12月の写真なんて、サンタクロースなんだか新興宗教の教祖なんだか、さっぱりわからない。頭にかぶっているものはいったい何なんだろう? シュールすぎます。まあ、12月の曲である「クリスマス音頭」に合っていると言えば、まさにぴったりなんですが。

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ところで大瀧さんの『ナイアガラ・カレンダー』といえば、そのアルバムの発売に合わせて、アルバムには収められていない曲のシングルが発売されることになっていたんですね。タイトルは「カレンダー・ボーイ」、B面は「恋の骨折」。これはこんなふうに活字になって何かの雑誌に載ったそうです。

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でも、「カレンダー・ボーイ」も「恋の骨折」も発売されるどころか、曲も作られることなく終ったようです。
ただ、いつかの新春放談で「恋の骨折」の一部分だけ、大瀧さんが歌われた記憶があります。一応作ろうとされていたことは確かなようです。「骨折」は「こっせつ」ではなく「ほねおり」と読むんですね。おそらくは"From New Orleans"から来てるはず。次回はたぶん、そのニューオーリンズの話。
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by hinaseno | 2013-09-01 11:43 | 音楽 | Comments(0)