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by hinaseno
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バースデイ・プレゼント・フロム・ナイアガラ


今日7月28日は大瀧さんの誕生日。
本当は何かお祝いをすべきなのですが、もちろんお祝いをするすべなどありません。でも、何かお祝いの言葉が書ければと思っていたら、昨日、アゲインの石川さんから大瀧さんに関する素敵なものを大瀧さんの誕生日に合わせて送っていただきました。例によって「ゴー!ゴー!ナイアガラ」の音源。

「ゴー!ゴー!ナイアガラ」というラジオ番組の存在を知ったのが今から30年ほど前。昨年、あるきっかけで石川さんと知り合うことができ、いくつかの音源を送っていただいて初めて聴いた時には感動と感謝のあまり涙があふれそうになりました。実はその頃には「ゴー!ゴー!ナイアガラ」の音源のいくつかはYouTubeで聴けるようになっていましたが、僕はあえて聴きませんでした。いつかそれをきちんとした形で聴ける日がくると信じていたんですね。

それから1年あまり、きちんとした形でその音源をいくつも聴けるようになろうとは。

今朝、聴いたのは1978年1月9日に放送されたエルヴィス・プレスリー特集。エルヴィスの誕生日である1月8日の翌日に放送されたものですね。実は現在昨年発売された大瀧さんを特集した雑誌で、特集でかかった曲はすべてわかるようになったのですが(うれしいような、そうでないような)、この日なんとエルヴィスの曲が65曲もかかっているんです。
時間枠を拡大していたのかと思っていたら、そうではなくて30分になってしまったときの放送。たった30分で65曲をかけています。もちろん1曲が2分以上あるそれぞれの曲をフルにかけるのは無理。で、それぞれ曲のおいしいところだけをとって、曲の紹介もなく65曲をきっちり30分の番組に収める編集をしているんですね。興味深かったのは前の曲の音が多少残っている状態で次の曲が始まるので、2曲が重なって聴こえる瞬間があり、それがまたいいんですね。
最後の曲は「Blue River」。

入れられるだけ入れて、たまたまこの曲が最後になったというわけではなさそうです。『フロム・ナッシュビル・トゥ・メンフィス』というエルヴィスのボックスに収められたブックレットの大瀧さんの解説(この解説を読むために、当時、まだあまりエルヴィスを聴いたことのなかった僕はこれを買いました)を見ると「Blue River」についてこんなことが書かれています。
この曲を最後にナッシュビルのチーフ・エンジニアを務め、エルヴィスの’60sのサウンドを作ってきた張本人のビル・ポーターがスタッフから去っていきます。そろそろ新しい《マルチ録音》の時代が始まりかけていましたが、このボックスで再認識させられた一発録音であるがゆえの音質の素晴らしさと、そして実はエルヴィスには〈これ以外にない〉録音方法を捨てることは大きな問題だったのです。

エルヴィスにとって〈これ以外にない〉録音方法、つまり一発録音で録られた最後の曲が「Blue River」だったんですね。この日の特集でこの曲を最後にしたのはたまたまではなくてきちんと意味があるんですね。もちろん大瀧さんはこの曲が大好きとのこと。そういえば大瀧さんは《マルチ録音》の時代でも、つねに一発録音を頑に行なった人。一発録音でしか生み出せないものがあることを知っているんですね。

で、朝食後、アイロンをあてながら聴いていたのが(日曜日の朝、アイロンをあてながら「ゴー!ゴー!ナイアガラ」を聴くというのはなかなか素敵なものです)、「Blue」と題された特集。昔、「ゴー!ゴー!ナイアガラ」の存在を知って、その特集のタイトルだけが掲載されものを読んだ時には、この「Blue」ってなんだろうと思っていたのですが、昨年出た本で、それがタイトルに「Blue」のついた曲の特集だというのがわかりました。
ここ特集のときは時間は50分。全部で17曲かかっています。つい先日このブログで触れた曲もいくつか。
ロイ・オービソンの「Blue Angel」、ダイアン・リネイの「Navy Blue」、そしてジミー・クラントンの「Venus In blue Jeans」。なんとさっきのエルヴィスの「Blue River」もかかっていました。エルヴィスの曲でタイトルに「Blue」がつくのはいくつもあるのですが、あえてこの曲を選んでいるんですね。これまであまり「Blue River」という曲を意識して聴いたことはなかったのですが、今日1日で大事な曲になりました。

この「Blue」特集で一番のお目当てはThe Echoesの「Baby Blue」。

この曲も昔、新春放談でかかっていっぺんに好きになった曲。最近思うようになったのは、聴いてすぐにときめいた曲というのは、ほとんど大瀧さんの何かの曲につながっているということ。で、最近、昔の新春放談を聴き返していて、この曲のことを思い出していろいろと考えてたところでした(石川さんには「深読み」といわれることになってしまうのですが)。この曲も大瀧さんの何かの曲の〈20分の1の神話〉になっているのではないかと。リズムは例のやつです。でも、「風立ちぬ」ではなさそう。
大瀧さんもこの曲好きみたいで曲のはじめに「B-B-A-B-Y, B-B-L-U-E」って口ずさんでいます。

ところで、大瀧さんの作った曲にもタイトルに「Blue」のつくものは多いですね。何か1曲と思ったのですが、さっきの「Baby Blue」にもうひとつ「Blue」のついた「ブルー・ベイビー・ブルー」という曲を。歌っているのは太田裕美。作詞は松本隆。やはり大瀧・松本作品であるA面の「恋のハーフムーン」もいいですが、僕はB面の「ブルー・ベイビー・ブルー」のほうが気に入っています。The Echoesの「Baby Blue」とつながっているかどうかはわかりません。

最後に、大瀧さんの誕生日ということで誕生日の曲を。せっかくなので「Blue」のついたものを。The Victoriansの「Happy Birthday Blue」という曲。スペクター・サウンドとリバティ・サウンドが合体した素敵な曲です。

この曲はきっと誕生日に気持ちがブルーになるような出来事(だいたい想像できますね)があったのだと思いますが、大瀧さんのことを考えると、僕の心はいつも青空になります。そういえば「Blue」特集の最後は「My Blue Heaven(私の青空)」でした。
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by hinaseno | 2013-07-28 12:45 | ナイアガラ | Comments(0)