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by hinaseno
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  トニー滝谷とトニー谷


さて、僕の好きなクリスマス・ソング・シリーズ。
今日はトニー谷の「サンタクロース・アイ・アム・橇(ソーリ)」です。


これはいわゆる冗談音楽といわれるもので、もちろん元歌は「ジングル・ベル」。いくつも笑えるところがあるのですが、でも最高にロマンティックなクリスマス・ソング。曲は1953年に作られています。

この曲を知ったのは、この曲が収められたCDを買ったからです。CDのタイトルは『ジス・イズ・ミスター・トニー谷』。発売は1987年のこと。僕はこのCDのことを翌年の新春に知ってすぐに買ったのですが、それでももう25年も前! 今でも、毎年1回は必ず聴きます。

なんでこんなアルバムを買ったかというと、1988年の大瀧さんと達郎さんの新春放談の1曲目にこのアルバムに収められた「レディス&ヂェントルメン&おとっさん、おっかさん」がかかって衝撃を受けたからです。一応貼っておきます。達郎さんもカバーしている「You Belong To Me」という曲が原曲で、それを知っていないと面白さはわからないのですが、知らずに聴いてもインパクトは強いのではと思います。


実は『ジス・イズ・ミスター・トニー谷』というアルバムをプロデュースしているのが大瀧さんなんですね。もちろんトニー谷は当時すでに亡くなっていましたから、残っている音源をまとめてアルバムにする作業を大瀧さんがされているんですね。ほかにもいくつかされています。
このアルバムの解説を書いているのが厚家羅漢(「あっけらかん」と読むんでしょうね)。今、これを手にとってこの名前を見た人は、だれ、この人?ってことになるのでしょうけど、これは大瀧さんが解説を書く時のペンネーム。ちなみに昨日のスペクターのクリスマス・アルバムの解説も大瀧さんが書いているのですが、そのペンネームは素家羅漢(「すっからかん」と読むんでしょうね)。

「サンタクロース・アイ・アム・橇(ソーリ)」には途中でタンゴの名曲「キッス・オブ・ファイアー」が出てきます。大瀧さんが小泉今日子に作った「快盗ルビイ」にも使われていますね。
「サンタクロース・アイ・アム・橇(ソーリ)」の解説には、補足として日本のミュージシャンの歌う、日本オリジナルのクリスマス・ソングが2曲紹介されています。せっかくですのでここに貼っておきます。
1つはクレイジー・キャッツの「クレイジーのクリスマス」(作曲は萩原哲晶)。大瀧さんとクレージーとの関係は深く、かなり長い話になるので、またいつか改めて書ければと思います。


それから美空ひばりの「ひとりぼっちのクリスマス」。これは素敵な曲です。


ところで、トニー谷といえばトニー滝谷のことも忘れるわけにはいきません。村上春樹の『レキシントンの幽霊』に収められた短編。『レキシントンの幽霊』が発売されたのは1996年。最初、このタイトルを見たとき、これはトニー谷をもじって創作した名前を使って小説を書いたのかと思ったら、そうではなかったんですね。
村上さんがあるとき、ハワイのマウイ島の古着屋さんでたまたま見つけて買ったTシャツ(Ⅰドル)の胸に書かれていたのが「TONY TAKITANI」。で、村上さんはこの名前が気になって、このTシャツを着るたびに、「トニー滝谷という人物が僕に自分の話を書いてもらいたがっているように、僕に感じられた」ので、結局「トニー滝谷」という架空の人物を主人公にして物語を書いたとのこと。でも、「トニー滝谷」の「滝」とか、どこかつながってしまいますね。ちなみに小説の中のトニー滝谷の父親の名前は滝谷省三郎。それがどうしたの、ってことですが、ちょっと。

ところで、先日のグレン・キャンベルの歌った「As Far As I'm Concerned」という曲。やはりあの素晴らしいアレンジはアル・デロリーでした。スペクターのレッキング・クルーの一人で、クリスマス・アルバムでもピアノを引いています。グレン・キャンベルもレッキング・クルーの一人でしたから、そのあたりで2人のつながりができたんでしょうか。

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Commented by 39nemon at 2012-12-24 23:12 x
わお!日本のクリスマスだ!アイデンティティーに馴染むねぇ。なんかほっとする感じ。それでは、「メリー・クリスマス!」
by hinaseno | 2012-12-20 11:01 | 音楽 | Comments(1)