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by hinaseno
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  魅惑のボビー・ラッセルの世界(その5)


ビーチ・ボーイズ以降、雨後の筍のごとく生まれたサーフィン・ホットロッドのグループの中で飛び抜けて上質な楽曲を生みだしたグループにロニー&ザ・デイトナスがあります。ナッシュビル出身のグループ。
a0285828_1053499.jpgそのロニー&ザ・デイトナスが1965年の出したとびっきり素敵なアルバムが『Sandy』。ジャケットも本当に素敵です。まさに、こんな夏の日の夕暮れ、あるいは夏の終わりの切なくなるような曲ばかりが集まったアルバム。 ちょうど、ビーチ・ボーイズの『TODAY』のバラードばかりを集めたB面のような曲のオンパレード。というわけなので、この『Sandy』は死ぬほど好きなアルバムです。このアルバムの中にボビー・ラッセルの曲(いずれも共作ですが)が2曲入っています。いうまでもなく彼の出身地であるナッシュビルつながりです。
でも、考えてみると ナッシュビルはテネシー州というアメリカ中東部の、太平洋からも大西洋からも遠く離れた場所。とてもサーフィンなんかはできません。でも、幻想の世界だからこそ物事はより美しさを増すということはありますね。海が近くにあって、実際に、日々サーフィンをしている人たちからは生みだすことができないという。ビーチ・ボーイズの曲を作っていたブライアン・ウィルソンもサーフィンなんて全くできなかった人ですから。

さて、『Sandy』にはボビー・ラッセルととともにバズ・ケイスンもいくつか曲を書いています。でも、2人の共作はありません。ロニー&ザ・デイトナスのリーダーはバック・ウィルキン。『Sandy』の12曲のうち、彼の単独の曲が6曲。バック・ウィルキンとバズ・ケイスンの共作が4曲。バック・ウィルキンとボビー・ラッセルの共作が1曲。そしてボビー・ラッセルと彼の幼なじみのバーゲン・ホワイトとの共作が1曲。

では、ボビー・ラッセルが関わった曲を2曲。
まずはバーゲン・ホワイトとの共作「If I Had My Way」。


そして、もう1曲がバック・ウィルキンとの共作「Be Good To Your Baby」。これは本当に素敵な曲です。


この曲はThe Avonsというグループがカバーしています。スペクターっぽいサウンドですね。


大瀧さんは『レコードの本』という1977年に出た雑誌の「ぼくの愛聴盤10」という中でこのロニー&ザ・デイトナスの『Sandy』を取りあげています。
こんなふうにコメントしています。

ロニー&デイトナスは最近ようやく手に入れたもの。以前から欲しかったのだが、なかなか見つからず、バーゲンで手に入れた時には大声を挙げたい気分だった。ティーンエイジャーの淡い恋を唄ったバラードだけでアルバムを固めているのも珍しい。

調べてみると、1976年の8月31日に放送された「ゴー!ゴー!ナイアガラ」の「See you In September」という特集でこのアルバムの中の「I’ll Think of Summer」という曲をかけています。これはバック・ウィルキンとバズ・ケイスンの共作。

さて、大瀧さんはこのロニー&ザ・デイトナスの『Sandy』に収められたいくつかの曲(基本的なメロディは「Be Good To Your Baby」をもとにしています。イントロは「Hold Me My Baby」ですね)のエッセンスを集めて、さらにスペクター・サンンドでつつみこんだ曲を松田聖子に提供しています。『風立ちぬ』に収められた「一千一秒物語」。大瀧さんの作った曲の中では僕にとっては間違いなく3本の指に入るほど好きな曲。というよりも、僕はたぶん『ロンバケ』よりも『風立ちぬ』を先に聴いてこの曲が死ぬほど好きになっていたので、僕にとっては記念すべき曲。で、この曲は冬、というかクリスマスの時期の雰囲気に溢れていて、大瀧さんの作ったとびっきりのクリスマスソングだと考えています。


一応、ついでに「Hold Me My Baby」を貼っておきます。これはバック・ウィルキン単独の曲ですね。


ところで、さっき触れた『レコードの本』という雑誌。この左のページの上に写っているジューク・ボックスは今もあったんでしょうか。もし、今も健在なら、一体どんな曲が収められているんだろう。まだ、アン・マーグレットの「Take All The Kisses」は入っているのかな?
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by hinaseno | 2012-12-17 11:02 | 音楽 | Comments(0)